ダイエットの第一歩

 ダイエットしなくてはと思ったら、まず、体重を計る習慣をつけましょう。

 ただし、ここでは減らすことが目的ではないので、体重の数字についてはあまり気にしないください。朝顔の観察日記ではないのですが、自分の観察日記をつけるという程度の気構えで記録していきましょう。思っていたより多いといっても、ショックを受けずに、まず計ることが自分を変える第一歩です。

 大事なことは体重は毎日計ることです。できれば、体脂肪の増減もチェックもしてください。めんどうな方は体脂肪は週に1回でもいいです。体脂肪は今後の体の変化を予測するための目安になります。体脂肪については別の項目で詳しくお話しします。

注意することは、毎日決まった時間に体重計にのってください。理想は、

①朝、朝食を食べる前にのる。衣服を着ている場合は、だいたいの衣服の重さを引く。

②記録する

 ついつい計り忘れてしまうという方は、体重計を置く場所をかえてみたらいかがでしょうか。普通は洗面所においてあるのですが、忘れず乗るために、毎朝スムーズに乗ることの出来る場所に移してみてください。女性は台所に行くので、台所においておくのがおすすめです。その他、ベッドの横においておく、トイレの前においておくなど工夫している方もいます。記録は手帳、ノート、カレンダー、スマホなど続けやすいものがよいのですが、体重計によっては、記録してくれる機種もありますので、手書きでもデータでもいいので、記録をしておくことが大切です。

 私は、体重計を台所に平らに置いて、朝食を作る前に乗ります。そして衣服の分は引いて、台所のカレンダーに記録します。

 ちなみに体重計は多少じゃまになるところに平らにおいておくと、じゃまだなあと思い目に付くので乗る習慣ができますよ

 また、毎日ではなくていいので、休日などの時間があるときに一日の間に数回、体重を計ってみましょう。朝食前、夜ご飯の後、寝る前と乗って、一日の体重の変化と、一晩で何キロ減るかということをチェックすると自分の体の代謝を知るために、とてもよい目安になります。

 ただし、くれぐれも数字に一喜一憂しないでください。女性は生理や排卵の周期によって体重が変わりますので、多少の増減は気にすることなく、自分の体重の一ヶ月の流れを観察するようにしましょう。いちいち気にしているとストレスになってしまいます。増えていても減っていても続けて体重を計るということが大事です。増えてきて「まずい~」と思い、だんだん計らなくなってしまうのが一番困ります。

 「痩せたい」と言ってご来店するお客様に太った経緯をうかがうと、「少しずつ太ってきたので、まずいなあと思っていました。最初は体重を計っていたのですが、体重計が壊れてしまって、しばらく計らなくなってしまい、たまたま体重を計ったら、すごく増えてびっくり」という方が多いのです。みなさん、なぜか家の体重計が壊れるのですよね。そしてなぜか7キロ太るとエステに駆け込む方が多いのです。5キロくらいではまだ気にならないのでしょうか。7キロ太った方にはいろいろ不思議な共通点がありますが、体重を計らなくなるということが一番の共通点です。

 体重を気にしないでと言ってもやはり気になるとは思いますが、体重計に乗る時間は、一日のうちで「己と向き合う」大切な時間ですので、とりあえず計ってみましょう。

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